■10・6オスプレイ来るな! 日米合同演習反対あいば野大集会に1100人(2013年10月6日)


 米軍欠陥機・オスプレイを使った初めての日米共同訓練となる陸上自衛隊あいば野演習場のある滋賀県高島市で、訓練を翌日に控えた6日、「オスプレイ来るな! 日米合同演習反対」大集会が開かれました。

 滋賀県内や近畿、全国から1100人が参加し、「沖縄をはじめ全国とつながり、訓練反対の声を広げよう」という集会宣言を採択しました。

 ふるさとをアメリカ軍に使わせない滋賀県連絡会の杉原秀典代表が、主催者を代表してあいさつし、「オスプレイ訓練するなの一点で共同を広げる出発の日にしよう」と呼びかけました。

 各団体、各地の代表からも連帯のあいさつがおこなわれました。全労連の高橋信一副議長は「米軍基地もオスプレイも撤去を」と沖縄連帯行動を続けてきて、「沖縄県民の思いは、全国への拡散でなく、日本からの撤去だ」と強調しました。

 高知県の代表は、「防災訓練」を口実にしたオスプレイの訓練に反対する幅広い共同がすすんでいると報告しました。

 あいば野平和連動連絡会の大野哲朗共同代表は、「日本のどこにもオスプレイが来ていい場所はない。アメリカに帰ってほしい」と訴え、会場から「その通りだ」のかけ声が起きました。

 山口県岩国市、京都、大阪の代表も連帯あいさつし、沖縄県統一連からのメッセージ(メッセージ全文)が紹介されました。

 日本共産党の市田忠義書記局長が情勢報告を兼ねた連帯あいさつをしました。 (あいさつ全文)このなかで市田氏は「米軍と一緒に敵国を攻撃するオスプレイを使った訓練は、憲法9条をもつ日本で絶対に許されない」と訴えました。

 来賓として各団体の代表とともに、日本共産党の穀田恵二衆院議員が紹介されました。参加者は、演習場周辺と市内をデモ行進しました。

      


「沖縄の負担軽減」ではなく普天間基地の固定化以外の何物でもない

  沖縄統一連からのメッセージ

 集団的自衛権の行使を先取りする日米共同訓練に反対し、集会に参集された滋賀および近隣の仲間の皆さまに心より連帯のメッセージをお送りします。

 侵略戦争を美化し、日米支配層、軍産複合体の権益拡大にむけて、安倍政権は憲法改悪に執念を燃やしています。改憲には明文改憲、立法改憲、解釈改憲はじめ、今回のような先取り改憲もあります。しかも、この訓練に沖縄県民が党派を超え、撤去を求めている海兵隊の輸送機オスプレイが参加します。

 政府はオスプレイの訓練の分散によって沖縄の負担を軽減させると言っていますが、普天間基地の機能の固定化以外の何ものでもありません。基地撤去を求める私たちの要求をねじまげて憲法違反の訓練の口実にすり替えるなど絶対に許せません。これまでも県道越え実弾砲撃演習や戦闘機の訓練移転でも全く同じウソをついてきました。もう騙されません。

 みなさん。このような憲法違反の訓練に対して、憲法の前文、条文を大いに使い、たたかいましょう。憲法は、主権者わたしたちの武器です。さらに、在日米軍は違憲と断じた砂川訴訟の伊達判決、自衛隊を違憲と弾じた長沼事件の福島判決などたたかいの成果を使いましょう。軍隊は住民を守らないという沖縄戦の教訓を使ってたたかいましょう。被害も加害もともに許さない平和的生存権を全面にかかげて共にたたかいましょう。

                          2013年10月6日

     安保破棄・くらしと民主主義を守る沖縄県統一行動連絡会議 代表幹事 新垣繁信・中村司



オスプレイは「侵略輸送機」だ

            集会宣言

 明日10月7日から18日まで、アメリカ軍と自衛隊が、本土で初めて、近くのあいば野演習場で、オスプレイを使った「日米共同訓練」を強行します。

 オスプレイは、「殴り込み部隊」である海兵隊を、アメリカが敵とみなす国や地域へ送り込む「侵略輸送機」です。今回の訓練では、自衛隊員と米軍兵士が一緒にオスプレイに乗り込み、敵地陣営を背後から襲います。

 安倍内閣は、来年の通常国会で、「集団的自衛権」が行使できるよう法整備を行うつもりです。それを許せば、自衛隊が中東など戦闘地域の最前線へ出かけることが現実のものとなります。今回の共同訓練は、平和憲法の精神を根本からひっくり返す訓練です。

 オスプレイは、構造上の大きな欠陥を持っています。今年6月の米ノースカロライナ州につつき、8月には、ネバダ州で墜落炎上の事故を起こしたばかりです。沖縄に配備されたオスプレイは、夜間は飛ばない、基地以外の上空はヘリモードで飛ばないなどの約束をことごとく破り、同機の轟音を耳にした住民は不安が募る毎日を送っています。あいば野での今回の訓練は、高島市民、滋賀県民の生活と命を危険にさらす訓練です。

 日本政府は、オスプレイを使った本土での訓練を「沖縄の負担軽減」のためだと言います。しかし、アメリカ軍は、沖縄へのオスプレイの配備数を増やし、訓練基地も増強しています。本土での訓練は、沖縄でのオスプレイの離発着を増やし、沖縄県民の負担をさらに増加させ、同時に、日本全土を危険地帯に変えるものです。「沖縄の負担軽減」は、オスプレイの訓練と配備をやめ、基地を撤去することでこそ実現できます。

 今日、わたしたちは「オスプレイ来るな!日米合同演習反対10・6あいば野大集会」を成功させました。今日の集会を新たなスタートとし、沖縄をはじめ全国とつながり、オスプレイを使った訓練に反対の声を広げましょう。憲法の精神を生かし、平和で安心の社会を実現しましょう。

                           2013年10月6日

        オスプレイ来るな!日米合同演習反対10.6あいば野大集会