■滋賀会館解体作業のアスベスト対策を(2015年3月20日)

 日本共産党県委員会は20日、解体作業中の滋賀会館のアスベスト対策を滋賀県知事あてに申し入れました。


滋賀県知事 三日月大造 様
                            2015年3月20日
                            日本共産党滋賀県委員会
                               副委員長 節木 三千代
                               大津市会議員 石黒 かづ子


旧滋賀会館の解体工事に伴うアスベスト対策に
ついての緊急申し入れ書



 旧滋賀会館の解体工事作業の中で、基準値の71倍にあたる7.1%のアスベスト(石綿)含有が明らかになった件については、多くの近隣住民の方から怒りと不安の声が出されています。近隣自治会には、「工事予定のお知らせ」で解体作業の中断と、調査を改めて行うことが知らされましたが、アスベスト含有量など重要な情報がここには書かれておらず、県の姿勢に不信の声がだされています。

 滋賀県環境政策課が発行している「アスベストの飛散防止について」の冊子でも、建築物の解体工事にあたっては、発注者から工事請負人に情報提供するとともに、事前調査を設計図書、現場目視、分析調査によって行うことが明記されているにもかかわらず、こともあろうに県がこれを怠ったと言わざるを得ない事態です。

 しかも滋賀県は、過去にも、県立短大の跡地からアスベストが見つかり、この短大跡地を購入した共同企業体から損害賠償の訴訟を起こされ、昨年9月18日に大津地裁から790万円の支払いを命じられているのです。この判決の中で「アスベストの有無は重要な情報であり、県は正確な情報を提供すべき義務があった」と明確に指摘されているのです。

 この教訓を生かせず、今回の事態に至ったことは、「環境先進県」を掲げる滋賀県として恥ずべき事態です。直ちに住民の不安を除き、周辺環境及び近隣住民と労働者の安全衛生の確保を図るべく、緊急に下記の要求を申し入れます。

                 記

1 今回の事態に至った経過、原因、県の責任について、全面的に明らかにすること。

2 アスベストの飛散防止措置の徹底した対策を直ちに講じること。

3 近隣住民の不安を取り除くため、住民説明会の開催など、説明責任を果たすこと。

                                   以上