「TPPから県民のいのちと暮らし/医療と食を守る県民会議」の結成総会が5日、大津市内のJA中央会ビルで開かれました。用意された200の資料がなくなり、立ち見の人も出る盛況でした。国民の合意と了解のないTPPには参加しないことを求める一点での恒常的な共同組織が立ち上がるのは画期的です。4月22日に県民大集会
午後1時半から 栗東市・栗東芸術文化会館「さきら」で
「オール滋賀」は、政府に国民の合意と了解
のないTPPには参加しないことを求める
「県民会議」結成総会宣言
政府による「TPP」(環太平洋連携協定)への協議参加表明とアメリカとの事前協議の開始によって「TPP」参加問題が、いよいよ本格的に進められようとしています。
しかし一方で、この「TPP」参加の問題をめぐっては、国内には大きな意見の違いが存在しています。多くの国民には十分な情報が提供されず国民的な合意が形成されているとは、決して言えない状態にもあります。
また、一部に、この問題をめぐっての意見の違いが、あたかも農業と工業の対立かのように描き出されていることは、真実を歪めるものです。
このTPP参加は、日本の農林水産業のみならず国民皆保険を柱とする医療から食の安全までが脅かされ「アメリカ型に国の形が変えられる」危険性をもつものであり、大きな問題を含んでいます。しかも、この協定には、アメリカの企業が事業活動を展開するうえで日本のルールで不利益なものがあれば日本政府を訴えることができるという「毒素条項」や協定の中身について協定締結後4年間は秘密にするという「秘密条項」が存在するという重大な問題も明らかになってきています。
こうした、重大な問題を含む「TPP」参加が国民の合意と了解のないまま進められようとしていることに対して、すべての県民の皆さんに、これが県民のいのちと暮らし、医療と食の確保と安全にかかわる重大な問題であることを知ってもらい、ともに声をあげ、ともに行動することを呼びかける必要があるとの思いから、県下の農林水産業と医療の関係者ならびに市・町の首長および有識者の有志が大同団結して、「県民会議」の結成を呼びかけたところ、ここに県内各地から多くの個人・団体の賛同を得て、「県民会議」を結成することができました。
文字どおり「オール滋賀」ともいえる、この「県民会議」は、政府に対して、「国民の合意と了解のないTPPには参加しないことを求める」一大県民運動を進めることを力強く宣言するとともに、この国の将来を考えるすべての県民の皆さん、いのちと暮らし、医療と食の確保と安全を守りたいと願うすべての県民の皆さんが、この「会」に参加いただき、来る4月22日(日)午後1時30分から栗東市「栗東芸術文化会館さきら」で開催する予定の県民大集会に、こぞって参加頂きますことを心から呼びかけます。
平成24年(2012年)3月5日
「TPPから県民のいのちと暮らし/医療と食を守る県民会議」