■竜王町 エネルギー政策の抜本的見直しを求める意見書

                                 (平成23年8月30日採択)


 今年3月11日に発生した東日本大震災は東北地方を中心に多数の人命が奪われ、加えて、東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故は、いまなお深刻な事態が続いており、一刻も早く、危機収束に向けあらゆる力を傾注する事が求められています。

 今回の事故は原子力発電がいかに危険なものかを明らかにしました。それは、そもそも原子力発電技術が本質的に未完成であるうえに放射性廃棄物の処理方法が確立されていないこと、また、日本が世界有数の地震・津波国であるにも関わらず原子力発電所建設が推進されてきたことによるものです。

 いま国際社会では、日本の原発事故を契機に原発の見直しが進みつつあり、イタリアでは原発再開の是非を問う国民投票で反対が95%に達し、ドイツにおいても脱原発へとかじが切られています。

 滋賀県は原子力発電所が集中する福井県と隣接しており、本町も福井の原子力発電所や、美浜や敦賀原子力発電所及び「ふげん」「もんじゅ」から80キロ圏内に位置しています。

 また、琵琶湖の水は近畿1400万人の飲料水であるだけに、緊急かつ切実な課題であります。よって政府におかれては、次の事項について万全の措置を講じられるよう強く求めます。 

                記

1、原発依存のエネルギー政策を見直し、原発に替わるエネルギーへの転換と普及促進、省エネルギー社会への転換を図ること。

                                 滋賀県蒲生郡竜王町議会