■高浜原発再稼働についての三日月知事の回答(2014年12月17日)

 日本共産党滋賀県委員会が11月10日に申し入れた「高浜原発再稼働に反対表明を求める申し入れ」に、三日月知事名の回答が12月17日に寄せられました。以下全文を紹介します。 


                    滋 秘 第 59 号
                  平成26年(2014年)12月9日
日本共産党滋賀県委員会
    委員長 奥谷 和美 様

                    滋賀県知事 三日月 大造

  高浜原発の再稼働等に反対表明を求める申し入れについて(回答)

 平成26年(2014年)11月10日付けで申し入れのありました表記の件について、下記のとおり回答します。

          記

 私たちは、福島第一原発事故から、ひとたび事故が起きれば、広域にわたって長期かつ重大な影響が及ぶことを経験しました。加えて、使用済核燃料の処理間越や老朽原発の廃炉処理に目処が立っていないことなど、今の原発には「静脈」が整っていないという深刻な問題を抱えています。

 原発の再稼働を含め、原子力政策については、国民的議論を通じて、最終的には国の責任で判断されることとなりますが、万一の事故の場合、県民の命と安全・安心な暮らしに責任を持つ立場から、私は原発自体の安全性のみならず、実効性のある防災対策を整えておくことが必要不可欠と考えています。

 そうした中で、広域避難対策やPPA対策に課題があり、実効性のある多重防護体制が確立されているとは言い難い現状を踏まえると再稼働を容認できる環境にはないと考えており、平成26年7月県政会定例会議の代表質問においてもその旨表明したところです。

 引き続き、滋賀県で出来ることをしっかりと取り組んでいくとともに、原子力防災対策の推進や、再稼働に関するルール作りなど、国に対して強く求めてまいります。