米軍が欠陥機オスプレイの訓練を滋賀で実施する計画の報道について
                                20130823

 8月22日のTBS系ニュースが、「オスプレイ参加の日米訓練 滋賀県で10月実施で最終調整」と報じたのをはじめ、各報道機関が、沖縄普天間基地に配備されたアメリカ軍の回転翼輸送機オスプレイの訓練が滋賀県高島市の陸上自衛隊あいば野演習場で行われることで調整に入っていることが報じられました。
 
 TBSは22日、普天間基地に配備されているアメリカ軍のオスプレイの本土への訓練の移転を検討してきた安倍政権の複数の政府関係者によって、今年10月のあいば野演習場での日米共同訓練にアメリカ軍のオスプレイを参加させ、訓練を実施する方向で最終調整を進めていることがわかったと報じました。

 また、防衛省は、滋賀県など地元自治体側に夜間や低空での訓練は行わないといった方法を説明し、理解を得ていく方針であることも報じ、沖縄県の仲井真弘多知事の「(オスプレイの)配備・配置も含んでいるとすれば、一歩前進だと思います。我々もお願いしている方向に沿うのではないかと思います」としたコメントを報じました。

 安倍政権は、仲井真知事側に近く本土での訓練の実施にめどが立ったことを報告し、普天間基地の名護市辺野古への移設に向けて協力を要請していく方針だとしました。
 
 同様の報道は、22日のフジテレビ系ニュースでも報道され、あいば野での訓練に参加するのは、「沖縄県の普天間基地に配備されている輸送機オスプレイ」で、陸上自衛隊と米海兵隊が参加するあいば野演習場での日米共同訓練は、「10月上旬から中旬にかけて」おこなわれ、訓練名称を「フォレスト・ライト」としていることも報じました。

 また同日の日本テレビ系ニュースでは、参加するオスプレイは、普天間基地に配備されている「MV22オスプレイ」であると伝えました。

 訓練は「オスプレイ使った初の日米共同訓練」だとし、オスプレイの訓練は10月10日に、空中で停止した機体から隊員が陸上に降下する、ヘリボーンと呼ばれる作戦で初めて使われ、10月16日の陣地攻撃訓練でも使用される方向」だと報じました。
 
 共同通信も同日、「日米両政府は、10月に陸上自衛隊と米海兵隊による戦時想定の共同訓練を実施する方針を固めた」と報じました。
 
 23日付の京都新聞も、「米軍の新型輸送機オスプレイを使う日米共同訓練が滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野演習場で行われる見通しとなり、滋等県や高島市は22日、情報収集を始めた。地元住民からは安全への不安の声も上がった」と報じ、「県防災危機管理局は陸自への問い合わせや高島市との連絡調整に追われた」こと。また「担当者は『事実であれば通常の訓練と同じように国から説明があるはずだ。安全確保を最優先に考えてほしい』と話した」とし、嘉田由紀子知事、福井正明高島市長はともに「防衛省から具体的な説明や情報提供がなく、コメントは差し控える」、宇賀武県議会議長は「正確な情報の把握に努め、適切に対応したい」とのコメントを紹介しています。