■多賀町議会が再編計画の再検討意見書、全会一致で(2012年9月21日)

滋賀県立高等学校の統廃合に関する意見書

 昨年7月に滋賀県立高等学校再編計画(原案)が発表され、今年の6月県議会で河原教育長は、「統廃合の組み合わせは原案どおりで、9月中旬までに案を出す。」と説明されました。

 これらの動きに町民は、大きな不安を感じています。再編原案が実施されれば、多賀町の子どもたちが通う彦根西高校や彦根東高校・彦根工業高校の定時制などが廃止になるからであります。

 彦根西高校が廃止になれば、子どもたちは遠くの学校に通わなくてはならず、通学にかかる時間や費用が重なり、地域と高校の結びつき、学校の先生と子ども同士の関わりが希薄にな、り、教育効果が低下すると考えられます。また彦根東高校・彦根工業高校の定時制が廃止になれば、子どもが働きながら学ぶ場がなくなります。

 県が示す統廃合の最大の理由は、子どもの減少による県行政の合理化であります。しかし、子どもの数は、今後10年程度は減少しません。県は、県財政の厳しさを理由にしていますが、高校生1人当たりの県予算は全国45位で、決して多いものではありません。

 地域と子どもの将来を考えて今回の再編計画は、地方議会や地域住民の意見を聴いた上で再検討されるよう要望します。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成24年9月21日

滋賀県知事       嘉田由紀子 様

滋賀県教育委員会教育長 河原 恵  様

                                           滋賀県犬上郡多賀町議会議長  川添武史