■彦根市議会が再編原案の撤回請願を全会一致採択(2012年9月20日)

県立高校の統廃合に関する請願

 今年6月13日の県議会の文教常任委員会で県教委の河原教育長は「統合の組み合わせは原案通りとする。一部修正してて遅くとも9月中旬までに案を示す。」と答弁しました。この県の姿勢は、昨年9月22日に、彦根市議会が県知事と県教育委員会に提出した「滋賀県立高等学枚再編実施計画(原案)の白紙撤回を強める意見書」を全く顧みないものです。同意見書は、昨年7月11日に示された再編計画(原案)について、次の問題点をあげて、その白紙撤回を求めていました。

 ○地元自治体や学校現場、生徒保護者の意見を聞く機会を持たず議論を尽くしたとは言い難い。

 ○歴史ある伝統校の廃止と定時制の廃止は「魅力と活力ある学校づくり」に逆行し、強い憤りを感じる。

 ○再編計画の策定は、県の財政問題を理由としたものである。

 ○2度にわたる公開質問状に誠意ある回答がない。

 ○生徒数は減少どころか増加する見込みで性急に計画を策定する根拠がない。

 この市議会の意見書に対して、県知事と県教育長は未だに明快な見解を示していません。2度にわたる公開質問状に対する姿勢と併せて、彦根市民と彦根市議会に対して不誠実だとの批判を免れることはできません。県が明確な見解を示せないのはこの再編計画策定に道理がないからだと考えます。

 県の姿勢は、また、「少なくとも1年以上の時間をかけて検討を」とした昨年10月12日の県議会決議をないがしろにしたものだと考えます。

 以上のことを踏まえて、以下のことを請願します。

 《請願項目》

 彦根西高校と彦根翔陽高校をなくさないように、また、北部地域から定時制高校をなくさないように、滋賀県知事と県教育委員会教育長に再編原案の撤回を求める意見書を再度提出すること。