■原発ゼロめざす3・11共同行動のよびかけ(2012年2月4日)


 東日本大震災・福島原発事故から1年となる今年の3月11日(日)に、滋賀県内で「原発ゼロ・震災復興めざす3・11行動」の共同行動をというよびかけが、畑明郎さん(元大阪市立大学教授、元日本環境学会会長)、太田志朗さん(小児科医師)、近藤学さん(滋賀大学経済学部教授)が発起人となって、呼びかけておられます。わたしたちも、その趣旨に賛同し、呼びかけに答え微力を尽くします。以下、呼びかけを転載します。


「原発ゼロの新しい日本を!豊かな滋賀の自然、びわ湖を守ろう!」
  ―震災・原発事故から1年~3・11共同行動を呼びかけます―

 野田首相は昨年未、東京電力福島第1原発の重大事故について、原子炉は「冷温停止状態」に達し、事故そのものは「収束」に至ったと宣言しました。しかし、現実はいまだに炉心の状態はつかめず、放射性物質の放出も止まっておらず、避難した人々がふるさとに帰る目途さえたっていません。今回の、事故の原因究明や全容解明もされないままの「収束宣言」には福島をはじめ全国から怒りの声が上がっています。

 野田政権が、事故の深刻さから国民の目をそらし「フクシマ」を過去の問題にして原発の再稼動を進めようとしていることは明らかです。

 滋賀県のとなり福井県若狭湾には老朽原発を含む15基の原発群があります。県の防災計画見直し会議では、福井原発で過酷事故が起これば滋賀の豊かな自然、琵琶湖は放射能に汚染され、その被害は県内19市町中18市町まで及ぶというシミュレーションが公表され、改めて、県民のなかに心配と不安が広がっています。

 そんな時、電力会社は「津波対策をした、ストレステストもやった、だから安全」と新たな“安全神話”をふりまき、電力不足を煽りつつ原発を再稼働させようとしています。すでに知られているとおり、若狭湾は活断層の巣であり「浜岡に続いて危ないのは若狭湾」とその危険性が指摘されているなかで再稼働など断じて許されるものではありません。

 現在の原発技術は「動かすことは出来ても、止められない」という根本的な欠陥を持ったものであり、ひとたび過酷事故が起これば、取り返しのつかない事態を引き起こすことが明らかになりました。

 この「フクシマ」の事故から1年が過ぎようとしているとき、2012年3月11日を「脱原発」、「原発ゼロ」の日本を実現する新たな一歩に、そして、震災復興を住民の暮らしと生業(なりわい)の復興を基本に急いで大規模に進める転換の日にしなければなりません。

 今年の3・11を生命とくらしを守り、子どもたちに安心の未来、琵琶湖などの豊かな自然を守るために「脱原発」・「原発ゼロの日本を」、そして「住民本位の震災復興」めざす運動の新たな出発にしたいと思います。

 3・11行動を大きな共同で成功させるために多くの人々や団体で「実行委員会」を結成して取り組みたいと考えています。あなた(貴団体)がこの実行委員会に参加してくださることをお願いします。

              2012年1月30日

                原発ゼロ・震災復興めざす3・11行動

                 発起人 畑  明郎
                        (元大阪市立大学教授、元日本環境学会会長)

                     太田 志朗(小児科医師)

                     近藤  学(滋賀大学経済学部教授)

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3・11共同行動賛同呼びかけ人(3月5日現在105人、50音順・敬称略)


青田 勝彦(大津市民「前南相馬市民」)  飯田 向樹(近江八幡市民)  池端 武士(滋賀県商工団体連合会会長)  池端 治恵子(大津市民)  石川 賢治(吉原稔法律事務所弁護士)  石川 清一(大津市民)  泉 勝男(高島市民)  井戸 謙一(井戸謙一法律事務所弁護士)  宇野 喜伸(甲賀9条の会代表)  太田 浩美(栗東市会議員)  大西 時子(栗東市会議員) 岡田 恭子(湖北原発ゼロの会)  岡本 恭治(滋賀県公立高等学校教職員組合書記長)  小川 恭子(女性の法律事務所パール弁護士)  奥谷 和美(日本共産党滋賀県委員会委員長)  奥村 信夫(湖南市原発からの撤退を求める会)  尾関 禮次郎(漆工芸家)  加藤 昌宏(近江八幡市会議員)  金田 寛(年金者組合甲賀支部長)  川端 俊英(同朋大学名誉教授)  川部 昇(大津市藤尾9条の会事務局員)  神崎 善明(高教組彦根翔陽高支部中央委員)  木越 暁(原発ゼロをめざす湖西ネット)  北川 長衛(高教組米原高支部長)  北野 文暉(大津市民)  黄之瀬 伸子(滋賀県平和委員会理事)  木村 靖(彦根共同法律事務所弁護士)  熊谷 直道(いのちとびわ湖を放射能から守る輪)  小池 恒男(滋賀県立大学名誉教授)  河野 純子(女性の法律事務所パール弁護士)  小島 彬(日本科学者会議滋賀支部事務局長)  小貫 雅男(滋賀県立大学名誉教授)  佐々木 育子(びわ湖の水と環境を守る会運営委員)  佐々木 嬉代三(大津市民)  佐藤 靖彦(新日本歌人協会全国幹事)  篠原 弘(坂本比叡老人クラブ)  杉原 秀典(滋賀県労働組合総連合議長) 椙村 富子(自然育児サークル)  鈴木 悛亮(金念寺住職)  角倉 國彦(高島市民)  高橋 陽一(彦根共同法律事務所弁護士)  高見 哲也(反原発ドキュメンタリー映画『バベルの塔』を見る会実行委員長)  田口 均(高教組河瀬高支部長)  田澤 仁(東京大学名誉教授)  田中 哲(全教滋賀教組委員長)  田中 政秀(大津教職員9条の会事務局長)  田中 未年子(大津市民)  谷 悦男(年金者組合滋賀委員長)  谷 茂夫(真野北部土地改良区理事長)  谷口 正昭(大津市民)  玉木 昌美(滋賀第一法律事務所弁護士)  田村 六郎(年金者組合大津支部長)  辻 義則(明るい滋賀県政をつくる会代表)  徳田 英樹(高教組盲学校支部長)  中江 研介(びわ湖の水と環境を守る会運営委員)  中野 善之助(日本国民救援会県本部会長)  中村 征夫(岐阜大学名誉教授)  中村 みさ子(大津市民)  永芳 明(滋賀第一法律事務所弁護士)  夏原 常明(高教組彦根西高書記長)  西川 潔(大津市民)  西田 清(びわ湖の水と環境を守る会代表)  西村 太志(滋賀県公立高等学校教職員組合副委員長)  西山 勝夫(滋賀医科大学名誉教授)  西山 佳子(明るい滋賀県政をつくる会事務局員)  野口 宏(原発ゼロをめざす湖西ネット)  野並 享子(野洲市会議員)  橋本 健(元びわ町長)  橋本 関三(坂本比叡老人クラブ)  橋本 典子(湖北原発ゼロの会)  馬場 美代子(栗東母親連絡会会長)  林 俊郎(生活と健康を守る会滋賀県連事務局長)  林 永代(新日本婦人の会大津支部長)  東 昌子(滋賀民主医療機関連合会会長)  檜山 秋彦(びわ湖の水と環境を守る会運営委員)  平井 育恵(大津市民)  深尾 孝典(日本国民救援会県本部副会長)  福井 節子(高島市会議員)  福田 章典(ふくた診療所所長、福井原発訴訟を支える会代表)  福家 英明(総本山三井寺長吏)  節木 三千代(日本共産党滋賀県委員会副委員長、前県議)  藤原 康弘(高島市民)  布施 進(生協労連コープしが労働組合委員長)  星野 友輝(湖北原発ゼロの会)  本多 滝夫(龍谷大学教授)  松尾 隆司(大津市民)  松本 利寛(滋賀県自治体労働組合総連合・滋賀県職員組合委員長)  水原 渉(滋賀自治体問題研究所理事長、滋賀県立大学教授)  宮下 ゆたか(立命館大学講師)  村上 美和子(よつ葉ホームデリバリー京滋)  元永 佐緒里(彦根共同法律事務所弁護士)  森 茂樹(いのちとびわ湖を放射能から守る輪、前県議)  森本 幸子(湖北原発ゼロの会)  山上 修(滋賀県民主教育研究所事務局長)  山田 美鶴(新日本婦人の会滋賀県本部会長)  山田 稔(子どもと教育を守る滋賀県民の会事務局長) 山田 吉則(使い捨て時代を考える会)  山本 謹司(高教組愛知高支部長)  山本 敬治(滋賀食健連代表幹事)  吉川 実(弁護士)  吉田 昌貢(高教組彦根東高支部長)  吉原 稔(吉原稔法律事務所弁護士)  吉村 克之(滋賀県平和委員会代表理事)  若井 敏子(竜王町会議員)  渡邊 武(社会福祉を拡充させる滋賀県民の会代表)